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映画学校の卒業生と神楽坂で映画を語る
text by uematsu

大阪の映画学校の卒業生と神楽坂で飯を食う。
直接、教えたことはないのだけれど、彼の卒業制作が面白かったので、以前少し話してみると、普段の表情からはあまり見えない熱意のようなものを感じたりしたのだった。

映画を学ぶというのは、とても幅が広くてややこしい話だと思う。撮影技術や録音技術だけを学ぶなら話が早い。でも、撮影技術を知っているだけのカメラマンや録音技術を知っているだけの録音技師を世の中に送り出したところで、世の中の役に立っているとは言い難い。

監督だって、映画の本質や物づくりの本質をちゃんとつかんでいる技術者と仕事がしたいと思っているのに決まっているから。

だとすると、たった2年の間に、みんなが「つくる」ということに真摯に向き合う意外にないということになる。最初に企画を立てる力やその企画にダメ出しされても、もう一度立ち向かっていく力を身につけることが優先課題だと思う。

だって、撮影や録音、編集の実際なんて、現場で必死にやれば学校の2年間よりももっと速く身につくはずだと思うから。

映画なら脚本、番組なら企画。これをどこまで粘り強く作れるか。そこを中心に教育をしないと、社会に出たときに、粘り強く頑張れる若手は育たない気がする。

もつ鍋食いながら、学生と脚本や映画作りのあれやこれやを話ながら、そんなことをぼんやり考えた極寒の夜。
| 世間話 | 15:51 | comments(0) | - | pookmark |
バスに乗るときは
text by uematsu



バスに乗るときには、一番後ろの席が好きだ。なんだか、でっかい船を操舵しているような気分になれるときがある。いつもじゃないけど。
| 世間話 | 09:23 | comments(0) | - | pookmark |
ラテアート
text by uematsu


カフェラテでいいのです。アートなラテでなくていいのです。といつも思うのですが、表面がごちゃっと泡立っているよりは、ハートの花の絵になっている方が、まあ見栄えがいいというか、可愛らしいというか。自分に似合っていないのは百も承知なんですけどね。

そう言えば、だいぶ前に、コーヒーショップで「カフェオレでもたのもう」と探したところ、カフェラテしかない。「カフェオレはないですか?」とたずねると、えらく無愛想なお姉さんが、「ないです」とそっけない。ためしに、と他のことを聞いてもつっけんどん。虫の居所が悪ければ帰ってしまうくらいの、無愛想さでした。

そんなお姉さんなのに、僕がカフェラテを頼んでしばらくすると、「お待たせしました」の声もなく、ぬぼっとカップが差し出され、受け取ってみると、なんとハートのラテアート。いやそれ、どういうこと? ツンデレにもほどがある。

当時はまだ流行っていなかったけれど、いまだったらきっと、頭の中にあの歌が鳴り響くはず。
♩もしかしてだけど〜、もしかしてだけど〜


| 世間話 | 17:59 | comments(0) | - | pookmark |
立ち読み
text by uematsu



書店で立ち読みはしないのだけれど、バスや電車を待つ間、ぼんやりと本を読むのが好きだ。
待っているということを忘れられるし、寝不足の時にでも、意外に集中して読むことができる。
最近、本を読む人が減って、スマホを触る人が増えた。iPadが発売された当時、電子書籍元年だ!と言われたのが嘘のよう。スマホ、タブレットを車内でいじっている人の八割がたがゲームかSNSに興じているように見える。
特に中学生あたりを見ていると、肩をぶつけられてゲームを中断され切れかけている男子は、本気で将来どうなるんだろうと思ってしまう。
やっぱりゲームというのは相手のペースで反射神経を使っているから、邪魔されると必死になるのかもしれない。
通学や通勤の短い隙間の時間くらい、誰かのペースから離れられればいいのになあ、と思ったりする。
| 世間話 | 09:13 | comments(0) | - | pookmark |
朝からビールを飲む心
text by uematsu



駅のホームで列車を待っている。
この駅のこのホームに乗り入れる列車は、あそこに行くあれと、こっちに来るあれと、その他、あれとあれくらいしかない。だいたい5分もホームに立っていれば、あれやこれやの全部の列車に乗ろうと思えば乗れる。
いま、僕の目の前にいるおっさんはそのすべての列車を泰然と見送りながら、ベンチに座り、ビールのロング缶を飲んでいる。
会社が休みだ、というていではない。仕事はない、という風情でおっさんはビールをチビチビ飲んでいる。
決してうまそうではない。仕事終わりのビールのような達成感の象徴のようなムードはまったくない。
この冬一番だという寒空の下、さして飲みたくもないビールをチビチビ飲みながら、おっさんは次々に滑り込んでくる列車を迎え入れ、見送っている。
不貞腐れているふうでもなく、絶望しているふうでもない。ただ、淡々とチビチビと寒空の下でビールを飲んでいるのである。
このはじめて見かけたおっさんのことを僕は好きでもないが、嫌いでもない。
| 世間話 | 09:41 | comments(0) | - | pookmark |
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