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ピンポン/湯浅政明監督
text by yabuuchi
 
最近ちょっと…いや、結構楽しみにしていた『ピンポン』が終わってしまいました。
『ピンポン』は言わずと知れた松本大洋の漫画で、それがこの春からひっそり深夜枠のアニメーションになっていたのでありました。
実はワタクシ、松本大洋がなんとなーく苦手でして、実際、原作の漫画も読んだことなかったので、お友達にアニメ化の話を聞いても「ふーん」という程度でしたが。
……いやあ、見てよかった。すごいおもしろかったです。

話自体もおもしろかったんですが(結局、このアニメ放映中に漫画も読んでしまいました。泣けました)、なんというか作画がすごくてびっくり。
いわゆる写実的とか原作に忠実という意味で上手いとか、セル画の枚数が多いとか、CGがばりばりと効いているとか、そういうのとは異なる次元で、よいのです。
昨今流行のデジタル全開のアニメーションとは正反対。ともすれば下手に見える一歩手前のラフさ加減で、線と色の緩急の付け方が図抜けて良いセンス。

なんていうんでしょう。何もアニメに限ったことではありませんが、こう、いわゆる完成度の高い緻密な画面って詰まんないですよね。
特にデジタルちっくな画面って巧拙や粗密に関わらず、どんなに空間を表現していても結局は平板な感じ。
うーん、いや、ラフな画面にも緻密さや完成度は必要だと思いますし、ラフっていうのは決して手抜きではないんですが。でも、全てがきちっとしすぎるとキモチワルイというか、息苦しいというか、抜けが無いというか……、生きていないというか。
個人的に、最近そういうことを考えていたので、この『ピンポン』は本当におもしろかったです。デジタルだったり、手をかけすぎることで抜け落ちてしまうものを、本当にうまくすくい取ってるなあと感心したのです(いやまあ、メディアに乗った時点でなんだって勿論デジタルデータでしかないんですけど、そういうことではなくて、です)。

しかし、このアニメ、作るのものすごーーーく面倒くさかっただろうな…。
でも見る側としては、単純におもしろく、そして感心しました。本当におもしろかったです。またイチから見直したいな。
| テレビ | 00:27 | comments(0) | - | pookmark |
すべての人生が、すばらしい?
text by uematsu

 
リクルートのCMがテレビで流れた。
これはかなり気分が悪い。
なんだろう。
いいじゃないか、人生はマラソンで。
中盤まで「人生はマラソンだ」で走っておいて、
途中から「いや、人生はマラソンじゃない」ときた。
そして、縦横無尽にかけまわり、戦後民主主義最大の短絡思考、
「みんながすばらしい」と落とす。

なんだろう、この違和感。
だって、就活をマラソンにしたのはリクルートじゃないのか?
それを突然、「そうじゃない!」と言い切らなきゃいけないのは、
それなりの理由があるからだろう。
そして、そう言い切るために、
「人生はマラソンだ」とコツコツとゴールを目指して走り続けるしかない人間を、
やんわりと否定してしまう。

否定しているわけじゃないと言われても、そう思えて仕方がない。

広告の構造としても、
人生はマラソンじゃない、と言うために、
人生はマラソンだ、と語りはじめるのは、
個人的に大嫌いだ。

古巣リクルートには、もっと正々堂々とした広告を打って欲しい。

| テレビ | 14:36 | comments(0) | - | pookmark |
ごちそうさん
評価:
【製作協力】NHKドラマ制作班+広里貴子
朝日新聞出版
¥ 1,365
(2013-12-20)

text by uematsu

「あまちゃん」、放送しているときには毎回おもしろがって見ていましたが、放送が終わってしまうと、あれは何だったんだろう、というくらい底の浅いドラマでしたねえ。「ちりとてちん」なんて何回見直しても面白いんだけど、「あまちゃん」は見直すなんて気持ちになりません。不思議ですねえ。
で、「あまちゃん」終了後の始まった「ごちそうさん」はかなり面白いドラマです。「食べる」ということがテーマだ、ということもあるんでしょうね。なんだか、身につまされるエピソードも多く、見入ってしまいます。
そして、何よりも大阪に舞台を移してからのキムラ緑子さんの怒濤の嫁いびりが面白い。面白いっていっちゃなんですが、ただいじめるだけではなく、「ひがんだらあかん」と思いながらも、ひがんでしまう哀しさもきちんとすくい取っていて、なかなかに深いお話になっております。
 
| テレビ | 11:20 | comments(0) | - | pookmark |
シャーロック・ホームズの冒険
評価:
サー・アーサー・コナン・ドイル,パトリック・ゴワーズ,マイケル・コックス,ジューン・ウィンダム・デービズ
Happinet(SB)(D)
¥ 3,518
(2010-07-23)

illustration and text by yabuuchi

ちゃーららーらー、ららー。
ちゃらららーらーら。

ということで、
ジェレミー・ブレッドの『シャーロック・ホームズの冒険』が
またBSで再放送しているので、観ています。
やはりホームズといえばジェレミー・ブレッド。
カンバーバッチのも、すごい面白くて良いんですが、
なんでしょう、このグラナダTV版の安定感。

子供の頃は、
「ホームズよりルパンよ」という母の贔屓の影響で
やたらルパンばかり読んでいましたが、
(あ、でもアニメでやってた犬のホームズ大好きでした)
なんだかんだ言って大人になって全集を買ったのは、ホームズ。
大学生の頃、初めて一人で海外に行こう、と思って、
選んだ行き先はパリじゃなくてロンドン。
シャーロックホームズミュージアムに行って、
さらにパブシャーロックホームズに行って、
シャーロックホームズって名前のエールを飲んだですよ。……一人で(泣)。


ホームズって、話の筋としては結構荒いし、
その落ちはちょっとないんじゃないのか??と思う話もありますが、
やっぱり、キャラクター勝ちなんだろうなあと思います。

あのホームズとワトソンさえ出て来れば、
話自体はつじつまがあってなくても、荒くてもいい。
どんな話が来ても、二人のキャラクターや関係がブレなければ
「シャーロックホームズ」の話になる。
しかもホームズはトラブルが向こうからやってくる
「コンサルタント探偵」なんだから、
依頼者の話は突拍子もない話であればあるほどいい。
そういった意味ではものすごくテレビドラマ的というか、
娯楽作品として上手く出来た構造なんだなあと思います。

個人的にはキャラクターありきの話ってあんまり好きではないのですが、
ホームズは別格だと思います。
…ていうか好きなので仕方ないですね(笑)。

しばらく再放送が続くみたいなので、
録画しつつ楽しみたいと思います。

| テレビ | 11:12 | comments(0) | - | pookmark |
カーネーションの失敗
 text by uematsu

朝の連続テレビ小説『カーネーション』がいよいよ最終週を迎えた。尾野真千子の存在は、このドラマの核となって、脚本の良さを後押しして、これまでの朝の連ドラが獲得し得なかった豊穣をもたらしてくれた。
それだけに、ラスト三週間の主役交代は、いかんともしがたい失態だったというほかない。これはもうひとえに製作サイドの問題で、夏木マリにはなんの責任もない。むしろ、この状況の中で、よく頑張っていると思う。しかし、尾野真千子の存在感を認め、そのやり方を踏襲すればするほど、尾野真千子のすごみが浮かび上がってくると言うジレンマに陥ってしまった。
尾野真千子も悔しかっただろうと思う。あそこまで特殊メイクを施すのであれば、夏木マリでなくても充分に尾野真千子で乗り切れたはず。事情は知らないけれど、ただただ惜しい。

| テレビ | 18:50 | comments(0) | - | pookmark |
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